ドリフターズ・インターナショナル 2013年の抱負
中村茜
あけましておめでとうございます。
2013年は、舞台芸術のプロデューサーという仕事を始めて11年目の節目の年ということで、これまでよりも多くの時間を関東から離れて過ごしてみようと思います。
新たな土地で、楽しいこと(やりがいのある活動)を追い求めてみようと考えています。
まだ、ふわふわした夢のようなイメージですが、地方でアートセンターを創りたい、というのを当面の目標としています。
もしかしたら「地方」じゃなくても良いのかもしれないけれど、わたしにとっては今、都心よりも地方の方が新しい感覚が沢山発見できるので、ひとまず「地方」を舞台に考えてみようと思います。
そのためにまず、自分の暮らしから見つめ直したく、日々食べるもの、日々感じること、日々触るもの、日々見るもの、日々聞く音、日々着るもの、日々の話題など、自分の暮らしを構成するエッセンシャルな要素に変化を求めています。
これまでは「興行」として芸術を扱ってきたけれど、これからは「暮らし」をつくっていくような感覚で芸術を扱いたい。
芸術が、人々の「嗜好品」ではなく、日々の暮らしの基礎としてある、フラットなあり方を探求して、実践してみたいと考えています。(「嗜好品」も大好きなのでそれも大事ですが、日々の生活で「お米」レベルに人に寄り添ったところに「芸術」もあれば、と夢想するのです。)
2013年は、その第一歩を踏み出して活動する一年にしたいと思うのです。
これまで以上に放浪ものになるかもしれませんが、大事な友人たちに忘れられないように、新しく出会う方々にも認めていただけるように、頑張ります。
本年もどうぞよろしくおねがいいたします。
金森 香
あけましておめでとうございます。胸騒ぎの巳年ですにょろ。
当方、昨年より「ファッションは更新できるのか?会議」や、「WRAPPLE wrapping & D.I.Y.」ワークショップなどの企画をしながら実践の場や議論の場でも鋭意勉強しております。ものづくりの現場には、常に、そしていまも新風が吹いておりますが、人の人生もまた流れ続けるもので、いよいよさて我らはどこへ行くのかと問いながらも、手と頭を動かす毎日であります。
というわけで、本年はいつにもまして更新、革新を怖れず進む年ということで、なんやかんや周りに同調することなく、我が道をいきます。というとかっこいいですが、革新はけっこういそがしいので、他人の目を気にする余裕がないのですあしからず。(おしゃれは忘れたくないケド~)
早すぎること既に遅すぎたこと、地味すぎること極端すぎることあるかもしれないですが、いつになく己の革新を重要視し、帳尻合わせや説明は、大雑把にいうと2014年頃のタスクとしていこうかな、と思っております。
みなさま何とぞ、よろしくおねがいいたします。
藤原徹平
みなさま昨年中は大変お世話になりました。
私にとって2012年は大学で教え始めたり結婚をしたりと変化が多い一年だった。
教えることもパートナーと共に人生を歩んでいくことも、相手を尊重し対話を重ねていく意思が欠かせない。
そういうときに効率性や成果に気をとられるとなんだか訳がわからなくなる。
この実感が今の私の中でかなり大きいので、2013年はドリフターズ・インターナショナルの横断運動の中にも丁寧に対話を積み上げることを模索する一年でありたいと思っている。
宮村ヤスヲ
新年おめでとうございます。旧年中はみなさまに大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2012 年6月より新しく理事に加わりました。
このドリフターズ・インターナショナルという船は勇猛果敢で非常に魅力的なオ理事ンの3人を中心にして、少数ながらも精鋭でタフなクルーと共にこの荒波の中を可能性を多分に秘めた航海を続けておりますがそんな中にあって さしずめ私は、宇宙戦艦ヤマトで言うところの 佐渡酒造先生のような立場でみなさんの声を拾い上げ、傷を癒し刺激的でありつつも居心地の良い環境作りに努めていきたいと思っております。
良い仕事は良い環境から生まれる。
船に酔うより、酒に酔いたい。
桂宮丸でございました。
プロフィール
1973年熊本県生まれ。東京造形大学卒業後、株式会社サルブルネイ勤務を経て独立。展覧会や公演のアートディレクション、ロゴタイプ、ブックデザイン、CD・DVDパッケージデザインなどを中心に幅広く活動中。パフォーマンス集団<悪魔のしるし>ではトータルデザインを担当。
仲野安紗
あけましておめでとうございます。はじめまして。
ドリフの様子は当初よりマドリッドから画面を通して眺めていました。その活動ごとの集まり方からは、参加する人それぞれの具体的な「違い」を好む空気が伝わってきて、この国にはめずらしく気楽だし、現在ある表現活動の色んな境界上に的確に表れる感じもおおらかで、その先の展開をいつも楽しみにしていました。
この度は理事に加わらせて頂きましたが、私は古い建物の活用が専門なので、現在だけじゃなく未来と過去を行き来して考えたり、時間をかけて経過を積み上げたりというニュアンスをこれまでの活動にさらに拡幅できるといいな、と思っています。それに今年は自分の赤ん坊が出てくることもあって、人を育てる人も教育されたかったり、教えの連鎖というか、連綿とした経年の中の変化・観察に心ときめいています。
京都を拠点にしています。関西の皆様もひきつづき、ご支援ご助言いただけると幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
プロフィール
東京芸術大学大学院在籍中に近現代建築の改修設計研究のためスペインに渡り、マンシーリャ+トゥニョン建築事務所を経て独立。マドリードを拠点に建築設計やインスタレーション・展示コーディネーションなどを行う。2010年帰国、現在京都在住。
writer profile
1992年生まれ 後楽園⇔神楽坂他 ドリフターズ・マガジン編集長