「ぴゃるこx spoken words project/JUBILEE/hachibunno5 「シルクスクリーンしよう」WORKSHOP」レポート
インクジェットでの印刷が主流になっていく中で、シルクスクリーンの良さを皆に伝えたい・・・。
そんな思いから誰でも気軽に質の高いシルクスクリーンを体験できる製版システムを作ったのが、京都府のスクリーン印刷・捺染用アルミ枠の総合メーカー、アルタカ株式会社さんです。
今回のワークショップでは、spoken words project/JUBILEE/hachibunno5の3ブランドによるデザインを利用した型をもとに、Tシャツ作りを行いました。
ステップ1
Tシャツの中に板を入れ、ピンと張ります。柄がよれてしまったりしないよう、Tシャツをきっちりと平らにするためです。
ステップ2
spoken words project/JUBILEE/hachibunno5 の3ブランドの型から、好みの柄を選びます。ここで選ぶ柄が、Tシャツのデザインの基礎となります。型自体は、本当に軽く、シンプルなものです。
ステップ3
何色にするか決めたら・・・いよいよ刷りの作業に入ります。型がずれないようにしっかりと抑える人、スキージというゴムヘラの様な道具を使ってインクを押し付ける人の2人ひと組で作業を進めます。
ぐっと力を入れて・・・
インクを押し付けます!
型をはずすと、こんな素敵な柄が!
ステップ4
柄を重ねてみましょう。先ほど刷った1番大きな柄の上から、小さな型を使って、柄を重ねてみます。
沢山の真剣な表情・・・
ステップ5
刷りが終わったら、最後にドライヤーで乾かし、完成です!!
およそ30~45分で、参加者の皆さんは、カスタムTシャツが完成!
柄はどこにつけよう・・・表にかな、それとも、背中側がいいかな。
何色が自分の好みだろう?
この柄の上に、この模様を重ねたら、どうなるかな?
と吟味しながらの作業に、大人から子供まで、皆、夢中になっていました。
普段手に取る既製品は、いつ、どこで、どのようにプリントされたものか、分かりません。
私たちの目の前に出されるときには、いつだって「完成」しきっています。
それはそれで、本当に素晴らしいことです。
ですが、今回のワークショップでは、デザインするとは、色を重ねるとは、どういったことなのか、参加者の皆さんが真剣に考える機会になったのではないでしょうか。
世界に1着しかない、自分だけのTシャツ作りは、自らが「作り手」になることで分かる、難しさ、やりがい、そしてなによりも、洋服に対する愛着を、もたらしてくれました。
今回利用したアルタカ株式会社さんのシルクスクリーンは、Tシャツなどの洋服だけでなく、様々なものに印刷可能で、グラフィック・空間美術などにも応用できます。ドリフターズ・サマースクール2013でも、シルクスクリーンの版を作る機械をアルタカ株式会社さんから期間限定でお借りします。今回のワークショップでも講師を務めてくださった飛田さん、textile × design notesとして活動する奥田博伸さん、近藤正嗣さん、シミズダニヤスノブさんらにレクチャーや指導をしていただく予定です。
アルタカ株式会社さんについて、もっと知りたい!という方は、ぜひホームページをご覧ください。
会場となったぴゃるこのホームページはこちら。
writer profile
1992年生まれ 後楽園⇔神楽坂他 ドリフターズ・マガジン編集長