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2014年 やりたいこと、気になること

いよいよ新年!ドリマガでは、5名の方に今年についてのアンケートをお答えいただきました。1)2014年に実現させたいことを教えてください。2)2014年はこれに注目しよう!と思っているものはなんでしょうか? の順に掲載しています。
 

 

 

 

 

熊谷充紘

1)小説を書きあげたいです。

文字にこめられた意味にとらわれすぎて、本当に伝えたいことが伝えられないもどかしさを、原稿を書いたり、誌面の編集をしている時に、感じていました。だから、生で体験できるイベントを多数開催してきました。そこでは、たとえ言葉では上手く伝えられなくても、その時の表情や身振りが、伝えたいことを雄弁に物語っているから。文字にできない間や身振りにこそ、面白さは潜んでいる。そういう体験を繰り返していくなかで、その面白さを企画のアーカイブとして文章で残すことは難しいけれど、フィクションとして表現することはもしかしたらできるかもしれないと思い始めました。嘘を使えば、本当に伝えたいことを伝えられるかもしれない。言葉にできない間や身振りに耳を澄まし、声を拾いあげていくこと。今までの体験を、小説として書きあげたいと思っています。

 

2)写真家の齋藤陽道さんです。心から尊敬しています。彼の魂がこめられた作品や身振りや表情や文章に触れると、他人とどうコミュニケーションをとっていくのかという、生きていく上での原点にいつも立ち戻ることができます。

 

 

熊谷充紘(くまがい・みつひろ)

1981年生まれ。2011年4月よりフリーの編集者。ignition gallery主宰。書籍や雑誌の編集、原稿の執筆、イベントの企画・展示。誰かにとっての何かの“きっかけ”を生み出せたら。ずっと水たまりを覗いていたらいつのまにかそれは窓になっていた。http://ignitiongallery.tumblr.com

 

 

 

小林エリカ

1)kvina(http://librodekvina.com)として手がけるPOR BEBO(for baby赤ちゃんのために)というプロジェクトを実現させて広めたいです。妊婦さんや赤ちゃん子育てを、もっと楽しく素敵にという気持ちで、みんなでプロダクトのリデザインをはじめようとしています。

 

2)マリ・キュリー。「放射能」の名づけ親である彼女のことをもっと知りたいです。
彼女が使っていたという18~19世紀に流行中だった料理のレシピブックにも注目していて、その料理を作ってみたいと思っています。

 

 

小林エリカ
1978年生まれ。
著書”放射能”の歴史を辿るコミック『光の子ども』(リトルモア)、作品集に『忘れられないの』(青土社)、
アンネ・フランクと実父の日記を巡る『親愛なるキティーたちへ』(リトルモア)、詩をモチーフにしたコミック『終わりとはじまり』(マガジンハウス)など。
2007-8年 Asian Cultural Councilの招聘でニューヨークに滞在。現在、東京在住。
シンガー Phew とのProject UNDARKとしてDieter Moebius楽曲提供のアルバム『Radium Girls2011』や、クリエイティ ブ・ガールズ・ユニットkvina のメンバーとしての活動も。

 

 

 

DJみそしるとMCごはん

1)DJみそしるとMCごはんとして本格的に活動が始まった2013年。CDを2枚も出せたり、たくさんの方に出会えたり、料理と向き合ったり、それはそれは密度の高い一年でした。思い出がすし詰め状態で、今にも溢れそうです。

わたしが願うことは、ただ一つです。「みんなが料理を楽しむきっかけを作りたい。」それだけです。DJみそしるとMCごはんでいる以上、この思いはずっと変わりません。かと言って毎年同じだとマンネリ化してくるので、2014年のテーマは「すべての道はキッチンに通ず’14」にしようと思います。某アイドルのパクりやないかーいという声が、どこからか聞こえてくるようです。今しかできないキッチンへの道を、ラップはもちろんのこと、あっちこっち寄り道しながら切り開いていきたいです。

来年の今頃には、一言発するだけでみんなが料理したくてウズウズするような、くいしんぼう仙人になれていたらいいな。まだ無理かな。兎にも角にも新しい一年が、とても楽しみです。

 

2)ストリートけん玉

「もしかめ」しながら、ラップの練習をするのにハマっています。まだまだ未熟なので、ストリートけん玉くらいかっこよくできるようになりたいです。

 

 

DJみそしるとMCごはん

「おいしいものは人類の奇跡だ!」をモットーに、トラック、リリック、アートワーク、Music Videoなど全てを自ら制作し、料理と音楽の新たな楽しみ方を提案する、超自家製ラッパー。くいしんぼうHIP HOP。まぎらわしい名前だけど、1人。2013年秋に、メジャーデビュー作『おりおりのおりょうり~X’mas~』をリリース。また、通常のライブの他、来場者にオリジナルの「おまんじゅう」を作ってもらうイベントや、オルタナティブな「白和え」を作ってもらうパーティーも主催。好奇心の趣くまま、ジャンルを自由に横断する様は、くいしんぼうの面目躍如。はてさて、今後、どうなることやら。

 http://misosiru.com/

 

 

 

ひがしちか

1)車の免許を取りたい 行動範囲が広がり、より自由な旅が出来るから

 

 2)能面 です 奥が深すぎて、計り知れないとこか魅力的です

 

ひがし ちか

日傘作家・デザイナー http://www.cocilaelle.com/

 

 

 

三宅唱

1)なにはともあれ新作長編映画への動きを最優先すべきと思いつつ、やっぱり借金清算とか、30歳になるし身の回りの整理整頓とか税金とか結婚とか、それに健康維持と肉体改造も必要だな、とか(最悪の場合に自民党に拳ひとつで勝てるくらいのパワーアップ、ってこういう着想がやつらと同根か。じゃ、土壇場で犬10匹くらい助けられるくらいの体力増強ってことで)。いやでもやはり2014年こそ映画を撮りたい!!返済も健康もまだまだ無理だわ!ごめんけど!みんな「次が肝心だよ」ってうるさいし! 器用なフリしていろいろやらないほんとは自分不器用です宣言。

 

2)ブラジルワールドカップ。サッカーは楽しいから。
OMSB(SIMI LAB)。いま一番かっこいいラッパーだから。

 

 

三宅唱

1984年札幌生まれ。 2007年映画美学校フィクションコース初等科修了。 2009年一橋大学社会学部卒業。 2010年初長編『やくたたず』を製作・監督(第6回CO2助成作品)。 最新作『Playback』(2012)が第65回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門に正式出品。 同作で第27高崎映画祭新進監督グランプリ、第22回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞。 共著に『森崎東党宣言!』(INSCRIPT)

 

 

 

 

writer profile

金七 恵 (きんしち めぐみ)
1992年生まれ 後楽園⇔神楽坂他 ドリフターズ・マガジン編集長