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True Colors FASHION 身体の多様性を未来に放つダイバーシティ・ファッションショー

落合 陽一総合ディレクション
テクノロジーが身体を解放する、11組のランウェイ&インタビュー

あなたの身体には多様性が潜んでいる。テクノロジーとファッションがアップデートする身体の挑戦を見つめ、個々の身体に耳を澄まし、体を研ぎ澄ます。

メディアアーティストの落合 陽一を総合演出に迎えた「True Colors FASHION」は、モデル・テック企業・ファッションブランドがタッグを組んだ11組のチームがランウェイを歩き、インタビューでその制作プロセスを明らかにするダイバーシティ・ファッションショー。

モデルの身体を起点につくられたファッションから、義足、車椅子など、身体に寄りそうテクノロジーをファッションによって拡張し、誰しもがもつ身体の多様性に呼応するアダプティブな装いのあり方を考えます。

<参加クリエイター>

武藤将胤 x 01 x ALS SAVE VOICE PROJECT
Tommy Hilfiger Adaptive x GIMICO/あべけん太/益ノ進
乙武洋匡 x KORI-SHOW PROJECTx OTOTAKE PROJECTBlade for All x 義足のキッズランナー
我妻 マリ x ヴィンテージファッション x WHILL
GenGen x Live Jacket xKANSAI YAMAMOTO
濱ノ上文哉×OTON GLASS x beta post
りゅうちぇる × 妊婦体験ベルト × MIKAGE SHIN
ここね x kotohayokozawa
Pippi x ontenna x ANREALAGE
Mission ARM Japan x Hatra

Q / 市原佐都子 『妖精の問題』オンラインツアー

私は見えないものです。 見えないことにされてしまうということは、 見えないことと同じなのです。

見えないものは存在しないものではない。2016年に起きた相模原障害者施設殺傷事件をきっかけに書かれたQ『妖精の問題』は、現代日本社会において差別や嫌悪の対象となり、ときに見えないことにされているものごとに「妖精」の名を与え可視化する。2018年にはKYOTO EXPERIMENTの公式プログラムとしても上演された本作は、顔の美醜、あるいは優生思想や出生前診断といった極めて「人間的」な問題を、突然変異のゴキブリや共生菌といった非人間的視点を経由することで相対化し、人間の生と性を過激に問い直していく。落語形式の第一部「ブス」、歌謡ショー形式の第二部「ゴキブリ」、怪しげなセミナー形式の第三部「マングルト」と異なる3つの形式を(ほぼ)一人で演じ切る竹中香子の怪演は、観客にときに生理的嫌悪感さえ与えながら目の前の「問題」から目を背けることを許さない。 オンライン版では新たに数名のキャストを加えるとともに、第一部をオンライン通話に、第二部をミュージカル風の映像作品に、第三部をウェブセミナーに変換。観客は劇場版とはまた異なる形で画面越しの上演に巻き込まれることになる。

Q『妖精の問題』オンラインツアーでは舞台版の配信、新たに現地キャストと共同するオンライン版の上演と併せ、現地のプロデューサーや批評家、研究者を招いてのトークセッションを実施する。『妖精の問題』で扱われるジェンダーや顔の美醜、障害などの問題に対する捉え方やそれらを考えるにあたって前提とする「常識」は観客の文化的背景に依存している。観客に対し作品の背景となる現代日本社会のコンテクストを提示することで作品に対する一層の理解を促すとともに、日本の観客とは異なるコンテクストを持つ現地の観客からの違和感や反発も含めた反応をすくい上げ、議論を交わすことで、日本/現地それぞれのコンテクストからは「見えていないもの」が浮き彫りとなるだろう。それは作り手/観客それぞれの価値観を改めて問い直す契機となるはずだ。